平和教育地球キャンペーン和歌山ミーティング[ちらしあり]

テーマ:世界とつながる学びをつくる

報告者:薮 祐梨子(きのくに子どもの村学園/きのくに国際高等専修学校)

   http://www.kinokuni.ac.jp/nc/html/htdocs/index.php

提 言:江利川 春雄(和歌山大学)

 http://blogs.yahoo.co.jp/gibson_erich_man

進 行:淺川 和也(東海学園大学)

日 時:2013年6月14日(金)午後6時から7時30分

場 所:県民交流プラザ和歌山ビッグ愛 506 [アクセス

参加費:無料

申込み:フォームにて https://ssl.form-mailer.jp/fms/6e79e445210113

問合せ:平和教育地球キャンペーン(hapgcpej[at]gmail.com)

 

[報告]和歌山をたずねることがあり、IIPE(国際平和教育研究集会)の参加者の薮さんをスピーカーに、和歌山大学の江利川さんにもおいでいただくとして会合を企画した。近畿大学の服部さんから連絡があり、国際交流協会の城山さんともつないでいただいた。当日はこの4月から近畿大学に赴任された長谷川さん、和歌山大学大学院生の大野さんと川嶋さんも参加された。また会場施設内に国際交友協会があり、当日は城山さんがご挨拶にお見えであった。

 薮さんが勤務される「きのくに子どもの村学園・きのくに国際高等専修学校」(きの高)は児童中心主義のニールとデューイの思想がつらぬかれていている。

 この学園を既成の概念から知るには、なかなか難しい。いただいたパンフレットも生徒さんの作成されたものであった、そうした創造力は、これまでの伝統と日頃の活動の結実である。学園の特色をあらわす「自己決定」「体験学習」「個性化」という3つの原則が示された。

 週に一度、小・中、高専はそれぞれに全員が集まってさまざまなことを話し合いがもたれるという。学ぶのも「工務店」「きのくにファーム」「おもしろ料理店」「劇団きのくに」「クラフト館」(小学校ではといったテーマにしたがってなされ、そのなかで言葉や算数、理科、社会に関することも学んでいくのだそうだ。学年は25人くらい、ほぼあらゆる場面で、学年をこえて、活動がなされる。

きの高の木曜日はプロジェットXの日で、その年ごとにテーマがつくられる。今年度は5つのプロジェクトXがあり、例えば「音楽文化を探る」では、ケルトのことであったり、「土と炎からみた世界」では、韓国や奄美大島の陶芸もとりあげられる。このプロジェクトXに一週間まるまるあてられる時期がある。学園には、生徒によってつくられた窯があり、数日かけて生徒が窯で焼きあげることもする。偏見はどこからくるか、また人権については、リバティ大阪の見学や水俣を訪れることもする。生徒が何かやりたいということを大切にし、活動がつくられている。

 薮さんは「食料問題と世界のしくみ」というプロジェクトXを担当している。まず、生徒にそれぞれの関心を問うと、自分たちの食の問題から世界の飢餓、不公正、TPPまで幅ひろい問題がだされた。映画「おいしいコーヒーの真実」や「幸せの経済学」(トレーラー映像のリンク)から学んだことを、学校公開にあたって来校者にクイズをつくったり、フェアトレードのことを地域のパン屋さんで展示したりもした。そのなかでフェアトレード礼賛でもなく、より持続可能であるには、地域で消費が課題だとも気づくことになる。昨年のIIPEのインドからの参加者にさる4月下旬から5月上旬たずね、シード・バンクの運動を知った。現代農業は自家採種ではなく、アグリビジネスによってグローバル化している。インドを代表する環境活動家のバンダナ・シバは、シードバンクの運動を推進している。竹かごを牛の糞でメジしたものに保存をしたり、たい肥をつくったり、その地域において、適正技術の普及にとりくむさまを見聞した。フードセーバーという運動は、パーマカルチャーとともにオーストラリアから全世界に広まっている。

 その後、紀の川市で種の交換会がなされていることを知り、生徒とでかけた。学園の畑で、そうした在来種を育てたり、地域の農家から鶏糞をもらって使ったり、EM(有用微生物)によるコンポストで残菜のたい肥化をするようになった。昨日もきのくに小学部の生徒と高等学校の生徒と一緒に田植えをした。小学校の生徒はすでに田植えを経験しており、高校生が小学生に教わるという場面もあった。

 世界に目をむけるとともに、それらが地域でのとりくみとつながっていることを活動をとおして知ることにより、よりたしかなものになる。

 夏に大阪でひらかれるアジア協会アジア友の会が主催する第3回アジアユース・サミットに希望者が参加するのに、一緒に学んでいる生徒とともに、TPPと有機農業をテーマに準備をしているとのこと。

 薮さんは、子どものころアレルギーがあり、両親が学園創設のことを知り転居をし、ここに学んだという。高校では、将来、国際機関で働きたいとのことから、英語をまず学ぶためにオーストラリアに留学し、英国の大学の学部を卒業後、大学院を修了した。「なぜ、もどってこられたのか」という質問に、ユネスコ・バンコク事務所でのインターンをしていた時に、国際協力や国際支援を学んで国際機関で働く人が増えるなか、多岐にわたる経験が欠如していたり、地域に足がついていないという批判を耳にし、もともと自分が育った「きのくに」で働き、教育について現場から考えたいと思ったという。

 きの高の名前「きのくに国際高等専修学校」の「国際」というのは国際的視野をもつということだととられているということ。韓国のガンディスクールから3ヶ月のインターンを受けいれたりもしているが、大切なのは、世界のことを学ぶかまえをつくることだと思っているとのこと。

 

130614b
平和教育地球キャンペーン和歌山ミーティングのちらしA4
130614b.pdf
Adobe Acrobat ドキュメント 225.6 KB
130614flyer
平和教育地球キャンペーン和歌山ミーティングのちらし配布用A5×2枚
130614.pdf
Adobe Acrobat ドキュメント 1.5 MB